獣医師によるコラム
フィラリア症って?
日増しに暖かくなり、確実に春の訪れが近づいているようですね。
それと同時に、フィラリア症予防のシーズンがやってきました。今回はフィラリア症、そしてその予防についてお話します。
昨年、フィラリア症予防薬のひとつである「イベルメクチン」を発見した、大村智北里大特別栄誉教授がノーベル医学生理学賞を受賞し、話題になりましたね。そのおかげで犬の寿命が10年ほど延びたと言われているそうです。
それと裏腹に、怖い病気であるという認識が薄くなっている現状を感じます。
病院でも『ワンちゃんは外に出さないから予防をしていない』という声をたまに聞きます。しかし、室内で過ごしていても感染する可能性はあるのです。
また、ワンちゃん以外にもネコちゃん、フェレットちゃんにも感染することが知られています。
フィラリア症は蚊の吸血を媒介とし、体内に入り込んだ寄生虫のフィラリアによって引き起こされる症状全般を指します。フィラリアはワンちゃんでは6~7カ月、ネコちゃんでは7~8カ月をかけて成虫となり、心臓と肺動脈を最終的な住みかとします。
そして、咳や息切れ、肝臓や腎臓の障害が起こり、
死に至ることがある病気です。
右の写真が、実際にワンちゃんの心臓から摘出された
フィラリアの成虫です。
死に至ることがある病気です。
右の写真が、実際にワンちゃんの心臓から摘出された
フィラリアの成虫です。
フィラリア症予防薬は、フィラリアが体内で成虫になる前に駆虫をするものです。
当院では現在、大きく分けて3種類の予防薬があります。
① 飲み薬(月に1回)
② スポット剤(月に1回)
③ 注射(年に1回)
①②の場合は、4月~12月初旬まで予防を行います。
そして翌年の予防開始前に、予防が出来ていたかを確認するため、フィラリア検査を行います。血液で判定をするので、同時に健康診断として全身の血液検査を行うことをおすすめしています。
フィラリア症予防薬の中には、同時にお腹の寄生虫や、ノミ・ダニなどを駆除できるものがあります。獣医師と相談し、お家のワンちゃん・ネコちゃんに合う予防薬を決めて、しっかりとフィラリア症の予防を行っていきましょう!
当院では現在、大きく分けて3種類の予防薬があります。
① 飲み薬(月に1回)
② スポット剤(月に1回)
③ 注射(年に1回)
①②の場合は、4月~12月初旬まで予防を行います。
そして翌年の予防開始前に、予防が出来ていたかを確認するため、フィラリア検査を行います。血液で判定をするので、同時に健康診断として全身の血液検査を行うことをおすすめしています。
フィラリア症予防薬の中には、同時にお腹の寄生虫や、ノミ・ダニなどを駆除できるものがあります。獣医師と相談し、お家のワンちゃん・ネコちゃんに合う予防薬を決めて、しっかりとフィラリア症の予防を行っていきましょう!