獣医師によるコラム
おしっこが出ない?!!
涼しくなって飲水量が減るこの時期起こりやすい病気の一つに、猫下部尿路疾患(FLUTD)があります。
猫ちゃんがトイレで踏ん張っているのにおしっこが出ない!!という経験はありませんか?
猫下部尿路疾患(FLUTD)とは、尿路結石や膀胱炎、膀胱やその周囲の腫瘍、尿道閉塞といった、下部尿路(膀胱や尿道)に何らかの病変が存在することを言います。FLUTDの中で最も多いのが特発性膀胱炎、ついで結石といわれています。
今回は、膀胱に結石が出来て尿とともに尿道に流れ着いて詰まった場合のお話をします。
こんな子は危ない!!
・オス猫:尿道の細い雄猫は結石が出来ると尿道に詰まりやすいのです
・市販のフードを与えている:理由は後ほど・・・
<症状>
・頻尿
・血尿
さらに尿道閉塞を起こすと、
・排尿痛(排尿中に鳴く)
・排尿困難(排尿姿勢をとるが尿が出ない)
・腹痛
・元気消失
・食欲低下
・嘔吐
猫ちゃんがトイレで踏ん張っているのにおしっこが出ない!!という経験はありませんか?
猫下部尿路疾患(FLUTD)とは、尿路結石や膀胱炎、膀胱やその周囲の腫瘍、尿道閉塞といった、下部尿路(膀胱や尿道)に何らかの病変が存在することを言います。FLUTDの中で最も多いのが特発性膀胱炎、ついで結石といわれています。
今回は、膀胱に結石が出来て尿とともに尿道に流れ着いて詰まった場合のお話をします。
こんな子は危ない!!
・オス猫:尿道の細い雄猫は結石が出来ると尿道に詰まりやすいのです
・市販のフードを与えている:理由は後ほど・・・
<症状>
・頻尿
・血尿
さらに尿道閉塞を起こすと、
・排尿痛(排尿中に鳴く)
・排尿困難(排尿姿勢をとるが尿が出ない)
・腹痛
・元気消失
・食欲低下
・嘔吐

全く排尿できない時間が長く続くと、腎後性急性腎不全(尿道から先に尿が流れて行かない為、尿道→膀胱→尿管→腎臓の順に交通渋滞が起こり、腎臓に障害が及ぶ)の状態に陥り、尿毒症を起こして死に至る場合もあります。
尿道閉塞がある場合には早急に閉塞を解除し、腎後性腎不全に陥っているようであれば、充分な点滴を行い、結石を溶かすフードを与えます。また、非常に再発率が高いので、尿道を広げる手術をお勧めします。
では、こんな怖い尿路結石症を予防するにはどうすれば良いのでしょう?病気の原因から見ていきましょう。
<原因>
・尿のpH(酸性・アルカリ性のバランス)が傾く
・尿中のマグネシウム、リン、カルシウムなどのミネラル成分が増加
・水分摂取量が少なく尿量が減少
<予防>
・適切な食事管理
結石の成分となる物質を制限
尿のpHを結石のできにくい範囲(正常pH=5.5-7.5)にする
水分摂取量を増やす
市販のフードにもFLUTDを考慮してあるものがありますが、病院でお出しするフードは処方食となり、より厳密な食事管理が可能です。
・充分な水分摂取
水を絶やさない
フードをウェットにするなど
・トイレを常に清潔にして快適な排尿をさせる
猫ちゃんはキレイ好きなので、汚いトイレでは排尿したがりません。
尿路結石症は食事療法と生活習慣によって防げる病気なので、とにかく予防が肝心です。フードに関して、獣医師にご相談下さい。
それでも、トイレで踏ん張っているのにおしっこが出ない猫ちゃんを発見したら、緊急で来院して下さい!!
尿道閉塞がある場合には早急に閉塞を解除し、腎後性腎不全に陥っているようであれば、充分な点滴を行い、結石を溶かすフードを与えます。また、非常に再発率が高いので、尿道を広げる手術をお勧めします。
では、こんな怖い尿路結石症を予防するにはどうすれば良いのでしょう?病気の原因から見ていきましょう。
<原因>
・尿のpH(酸性・アルカリ性のバランス)が傾く
・尿中のマグネシウム、リン、カルシウムなどのミネラル成分が増加
・水分摂取量が少なく尿量が減少
<予防>
・適切な食事管理
結石の成分となる物質を制限
尿のpHを結石のできにくい範囲(正常pH=5.5-7.5)にする
水分摂取量を増やす
市販のフードにもFLUTDを考慮してあるものがありますが、病院でお出しするフードは処方食となり、より厳密な食事管理が可能です。
・充分な水分摂取
水を絶やさない
フードをウェットにするなど
・トイレを常に清潔にして快適な排尿をさせる
猫ちゃんはキレイ好きなので、汚いトイレでは排尿したがりません。
尿路結石症は食事療法と生活習慣によって防げる病気なので、とにかく予防が肝心です。フードに関して、獣医師にご相談下さい。
それでも、トイレで踏ん張っているのにおしっこが出ない猫ちゃんを発見したら、緊急で来院して下さい!!
(獣医師 夏目沙織)