CT/MRI
当院ではかかりつけの動物病院様のご紹介により、画像診断を実施しております。
CT・MRI検査は全身麻酔下で行いますので、麻酔前検査(血液検査、レントゲン検査など)が必要となります。そのため、かかりつけの動物病院様からのご予約をお願いしています。
セカンドオピニオンやかかりつけがない場合は、当院獣医師による診察を行ってから当日あるいは後日画像検査を行います。
紹介病院の先生へ
お電話でご予約をお願いしております。予約完了後に依頼書にご記入しFAXしてください。 画像検査依頼書ダウンロード
CT検査
CT検査(Computed Tomography:コンピューター断層診断装置)はX線を使って、体の断面を撮影する検査です。全身を撮影することで、レントゲン検査や超音波検査ではわかりにくい部位の評価が可能です。骨格や臓器の異常、腫瘍疾患の診断に有用です。
腫瘍などが疑われるときは同時に組織生検なども実施します。
現在当院ではHITACHI社製64列CT装置Supria Grandeを導入しており、短時間で被爆量の少ない正確な検査が可能です。
(基本的に全身麻酔下での検査を実施していますが、状態の悪い動物に対しては無麻酔CT検査を実施することもあります)
どのようなときにCT検査を実施するのか |
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お腹の中にしこりや血管の異常が疑われる |
口の中にしこりが見つかったとき |
治らない鼻詰まり、鼻汁、鼻出血 |
悪性腫瘍の転移確認 |
MRI検査
MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)検査は、磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査です。犬・猫では脳腫瘍・脳炎・椎間板ヘルニアなどの脳・脊髄疾患の検査に非常に有用です。
どのようなときにMRI検査を実施するのか |
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発作を繰り返す・性格や行動の変化 |
頭をかしげている・目が揺れている・ふらつく |
手足がうまく動かせない・動かない・起立できない |
首や背中の痛み |
CT症例
腹腔内腫瘍 症例 1 ミニチュアダックス 脾臓腫瘤(血腫)
腹腔内腫瘍 症例 2 マルチーズ 肝臓腫瘤(肝細胞癌)
門脈体循環シャント 症例 1 コーギー
口腔内腫瘍 症例 1 W.H.Fテリア 口腔内メラノーマ
口腔内腫瘍 症例 2 ミニチュアダックス 口腔内メラノーマ
鼻腔内腫瘍 症例 1 ゴールデンレトリバー 鼻出血 鼻腔内腺癌
鼻腔内腫瘍 症例 2 日本猫 鼻汁 鼻詰まり
鼻腔内リンパ腫鼻腔内腫瘍 症例 3 日本猫 鼻詰まり 顔面変形
鼻腔内リンパ腫(腎臓転移)肺腫瘍・転移 症例 1 ジャック・ラッセル・テリア
肺腫瘍・転移 症例 2 パグ 12 歳
MRI症例
脳腫瘍 症例 1 ボストンテリア 7 歳
てんかん発作を主訴に来院 検査後大学病院にて脳腫瘍摘出術を実施
脳腫瘍 症例 2 シェットランドシープドック 8 歳
脳炎 症例 1 フレンチブルドッグ 3 歳
旋回運動 (ぐるぐる回る)・視力低下を主訴に来院
診断後はステロイド・シトシンアラビノシドを中心とした免疫抑制治療を実施し、視力の改善